走り書きな人生

オタクの気まぐれブログ。

大橋くん、はじめまして。

 

この夏、ようやく大橋くんに会うことができた。

そう、なにわ男子待望のデビューツアーに行ってまいりました~~!!
コロナが流行り始めた時期になにわ男子を好きになったので、県外に出ることの制限や自粛していたこともあり、今の今までご本人たちに会えていませんでした。でもちゃんと好きだったよ!!デビューおめでとうね!!!!(鬼の時差)

デビューコンサートが決まったものの自名義は見事に全滅だったのですが、例のなにわ沼に背中を押してくれた友人が誘ってくれて、なんと福井公演に行けることになりました。行けることが決まってからというものそれはそれは毎日が夢のようで、ぽかぽかと温かい湯舟に浸かっているようなそんな気持ちだったな……

そんな夢が終わってしまったけれど余韻に浸りまくりな現在、まだ記憶が新鮮なうちにここに色々留めておきたいと思う。

 

 

💚公演2週間前

ペンライトに付けるリボンの製作を開始する。「1st Love」にちなんで、初心Loveの衣裳風にしようかと思ったけど、私が一番大好きな衣装である一張羅をイメージしたリボンを作ることに。白・金・黒・ヒョウ柄・メンカラのリボンなどを購入し、ネットやYouTubeを参考にしながら生まれて初めてリボンを作った。出来は割とそれっぽく、なにふぁむには一張羅風が伝わるであろう感じに仕上がった。ペンライトは友人が一緒に買ってくれていたので公演当日までお預けだったが、当日ドキドキしながら装着するとあらビックリ、サイズも丁度で嬉しかった。とっても満足。

 

 

💚公演3日前

長尾くんのコロナ感染を知る。朝の番組に、体調不良で欠席と聞いてから嫌な予感はしていたけれど、やはりその予感は的中。コロナ感染のお知らせと共に、福井公演と静岡公演の一部は長尾くんを除くメンバー6名で開催すると事務所から発表。
このご時世いつ誰に何が起こるか分からないからね…7人のなにわ男子が見れないのかと残念な気持ちは正直あったけど、こればっかりは仕方ない。長尾くんが自分を責めなければいいなとただそれだけ。いつか絶対に7人のなにわ男子に会いに行くぞ!!と強く決意した瞬間でした。ながおぴ早く元気になれーーー!!!

 

 

💚公演前日

北陸に大雨警報が発表されていることを知る。なんと電車等の運休があると…
公演は夜なので、午後一に福井に到着するよう新幹線のチケットを手配した私。見事に焦る。始発で最寄り駅を出発するよう予定を変更し、新幹線チケットもすぐさま変更。ネットですぐ変更できる時代にとても感謝。
翌日は4時半置きなので、高速でパッキングをし日付が変わる前に就寝。のはずが、同居()しているねこがトイレをやらかし、半泣きでシーツの交換・洗濯の後始末に追われる。その日の仕事でミスもしていたので、なんて日なんだと悲しくなりながら二度目の就寝。

 

 

💚公演当日 ~移動~

前日のことがあったので脳が覚醒しており、無事4時半に起床。昨夜の洗濯の続きをしたり身支度をしたりでバタバタと自宅を出発。予定通りの新幹線に乗ることができて少しだけ安堵。東京~米原間は爆睡してたら秒だった☆彡
米原しらさぎに乗り換えるも、周りはなにふぁむでいっぱい。高まる気持ちを抑えつつ人の流れに身を任せた。
敦賀駅で友人と合流し、まだ電車も動いていたのでホテルに荷物を預けてから早めのお昼ごはんを食べた。コンサートが目的ではあるが観光することも忘れない。福井名物のソースカツ丼をいただく。カツがさっくさくで本当に美味しかった!是非ともまた食べたい。
お腹がいっぱいになったところでスマホを開くと、”運休の可能性あり”という情報を目にし、とりあえず会場に向かうことに。敦賀駅から今回の会場でもある「サンドーム福井」の最寄り駅(鯖江駅)までは電車で40分弱かかるので、いつ運休になるか分からないし電車が動いているうちに会場まで行ってしまおう、最悪タクシーを使える範囲まで行ければこちらの勝ちだろう、ということで満腹のまま鯖江入り。鯖江に向かっている途中でも、交通情報は次々と更新され、一部ではすでに運休しているとのことだった……怖すぎだろうが……(さすが丈くん雨男……)
鯖江駅に無事到着したところで次の問題発生。帰りの交通手段がない可能性がでてくる。敦賀駅まで帰るのに電車がダメだとするとタクシーしかないが、予約ももういっぱいで途方に暮れた。だが、ここで友人が残り1台のレンタカーを予約してくれてどうにかなった!(友人は本当に神様か?天最高すぎたのよ)

 

💚公演当日 ~公演~

バタバタしているうちに入場開始時間になり、これからなにわ男子に会えるんだと気持ちの高まりがピークに。無事入場。座席はスタンド2階の2列目。スタトロがあると聞いていたので、これは最後まで油断できないぞと高まり続ける気持ちを落ち着かせながら、始まりを待つ。

いざ開始!!!!
も~~~~~~~~なに???あんなキラキラしてる人たちこの世にいたの????なにわ男子ちっちゃくて可愛い~~~~~~~(泣)(泣)(泣)
母性爆発案件すぎて泣いた。え、なにわ男子って本当にいたんですね……でもなんか、なんだろう。いい意味でギャップはなく、画面で見ていた彼らがそのまま目の前にいる感じ。ただオーラはバチバチでとにかくみんなお顔がいい!!
長尾くんパートはメンバー全員でカバーしていて、大ちゃんが少し多めだった?くらい。長尾くんのぬいがいたり、歌詞の中に長尾くんの名前を含ませたり、福井公演前の映像をスクリーンに出していかにも長尾くんがそこにいるかのような演出があったり…メンバーと運営側の”謙杜と一緒に”な気持ちがバッシバシに伝わってきた。長尾くんがいない穴をまったく感じさせなくて本当にすごかった。本当にデビュー1年目?
長い下積みとこれまでの努力が存分に発揮された公演だったし、長尾くんやなにふぁむへの熱い想いを直に感じることができて、逆に貴重な経験をすることができたなと思う。7人揃ったなにわ男子がさらに楽しみになった。
長尾くん安心して~~!!君の場所はお兄ちゃんらがしっかりと守ってくれているよ~~!!!

そんなこんなであっという間にアンコール。そう、スタトロ。誰がくるのかな~あわよくば大橋くんだったりしないかな~大橋くんこい!!!と最後は強い気持ちで祈りを捧げていると、なんときたんです。彼が。大橋くんが!!!もう飛び上がって喜んだ。だって超近い(´;ω;`)手伸ばしたら届く位置(´;ω;`)あわわわとしているとすでに目の前を通過中。あまりの近さに背中を反らしてしまった。なにあの超絶可愛いきゅるるんボーイ……あまりの暑さに汗かきすぎてお風呂上りのように火照ったちゅるっちゅるなお顔の大橋くんがすぐそこにいた・・・・てか本当にお顔がよすぎるな???
大橋くんの他に、流星と恭平も0キョリで見ることができたしもう天最高すぎた。本当に本当に楽しかった。

 

 

 

私の初めてのなにわ男子は6人だったけど、7人のメンバーとその7人を支えるスタッフの方々の想いが直接心に強く伝わってきためちゃくちゃいい公演でした。公演から1週間経った今でも余裕で余韻に浸れるもんね。
ほんと幸せだよ~~~

 

 

最後に、いつもファンの気持ちに寄り添ってくれてどんな時でも味方でいてくれるなにわ男子さん。いつも本当にありがとう。大好きです。

 

 

 

 

2022年お初ブログ

タイトル通り、2022年初めてのブログ更新。
元々マメに更新するタイプではないけれど、長いこと更新していなかったことへの罪悪感から、とりあえず久しぶりに更新してみる。

 

相変わらずコロナが絶好調なおかげで、2021年もつまらない一年を送ってしまった。
コロナ前までは何かしら趣味事のイベントがあったから、あの年は楽しかったな…みたいな記憶・思い出が沢山あるけれど、こんなにも一年を通して何をしたか覚えていないことに未だに慣れない。誰も求めていないコロナ歴だけが長くなる。

来月からはライブや舞台などの予定が少しずつ入り始めているものの、今のコロナの状況からして不安しかない。これまでとにかく自粛してきた身として、何が正解なのか分からなくなっているのが実際問題なのよね。感染すれば同居家族に迷惑がかかると思う反面、いつまで我慢してればいいんだっていう…

コロナが収束する日はくるのかしら。

 

久しぶりの投稿なのに今の気持ちをそのまま書いたから何だか暗い文章になってしまった。もはや愚痴(笑)これからも適当な日常ブログを綴っていこう~

ほんとオタクっていうのは・・・

 

オタクっていうのは、本当に困った生き物だと・・・

 

先日TREASUREにハマった話をブログに書いたと思いますが、その時は本当にハマりたてほやほやで、ひたすらにアサヒちゃん可愛い可愛い期だったんですよね。そのため他メンバーの情報はあまり頭に入らず、韓国人メンバーの名前と顔が一致していない状況でもあったんです。(大変失礼な話)そこから少し時間が経って、毎日いろんな映像を見てお勉強をしているわけですが・・・はっきり言って、推しが増えそう!そしてそんな自分に戸惑っている!今まで一グループ一人を推してきただけに、推しが複数人ということにとても抵抗があるわけで・・・変にプライドもあるオタクって本当に面倒くさいなー、と改めて思っている次第です。

ちなみに、アサヒの他に推したい子が、ジュンギュ(こちらは韓国人)というんですけれど、とにかくお顔がよし子ちゃんです。00年生まれのこれまた若い子なのですが、成人済みってことがまだ救い。アサヒとは全然ちがう性格をしていて、素が愛嬌さんで常にあははうふふしててこちらまでハッピーになってしまう可愛い子ですが、グループでは年上組だし身長も高いし割とがっしりした体型だし足が長いし…ギャップ~~~!ステージ上だとごりっごりキレッキレの男になるのもこれまたギャップ~~~!ピアノも弾けるし、歌も本当に上手で宝石箱で披露したBeautifulとLast Danceがすっごく好き。そして本人クレヨンしんちゃんが大好きで何かしらと関連グッズを身につけたり、キャラクターのモノマネをしたり、曲を歌ったりしています。カワイイ・・・

もう文章から好きが溢れてしまっていて恥ずかしいんですが、とにかく可愛い可愛いジュンギュちゃんです。(要:成人男性)

 

まーた言い訳してるよと思っていただいていいのですが、本当にオタクはこれからどうなるか分からない!それでもやっぱり日常の癒しとなり糧となり生きる理由にもなっている推しちゃんたちとの今を生きたい!好きでいたい!ということで、思う存分好きな子たちを推したい所存です。

 

そんなオタクは今日も、美味しいものをたくさん食べて、嫌なことは目にせずに幸せなことだけがありますようにと、推しの幸せをただただ祈るばかりです。

 

p.s.そんな今日(9/9)はジュンギュの誕生日です(日本歳で21歳)。別に狙ってるわけではないのですが、どうやら誕生日に更新する節があるらしい…

ジュンギュおめでとうな~~~!!健康で幸せな毎日を送ってね。

笑顔で溢れる一年になりますように・・・

 

TREASUREが気になる今日この頃

 

新しい沼にお腹までずぶずぶにハマってしまった今日この頃。

その沼こそ、韓国のグループである<TREASURE>・・・

もともと友達が宝石箱(デビューサバイバル番組)から見ていたファンで話は聞いていたから彼らの存在は知っていたけど、あいにく私がYGに惹かれないこともあって見も気にもしなかったのに・・・のに!突然落ちた。もうばんたん以外の韓国グループは好きにならないと思ってた自分をなめてた。

(そういやオタクは信用しちゃいけないって先生も言ってたな、、、)

 

きっかけは、YouTubeのおすすめにあったVLIVEをまとめた動画だった。それを何気なく見たのが最後で、次々と動画を漁る始末。なんなら推しを見つけるべくそれはそれは真剣に見た。あれやこれやと見比べたりなんかもしてしまって、いろいろ吟味した結果、君に決めた!!の勢いで現在私が推している子が<アサヒ>2001年8月20日生まれのお顔がとんでもなく美人さんで甘いハイトーンボイスな歌声で作詞作曲もできて絵も上手で……とにかく才能に溢れている子です。そしてかなりのお洒落さん。名前からも察すると思うけれど、そう、彼は日本人。(※韓国のグループといえど日本人が4人もいる)内向的な性格なので、あまり自分から喋りだしたりしないしぐいぐい前に出てくるタイプでもないけれど、大阪出身というさすがは関西人、すぐ笑いに走る。愛嬌を求められれば変顔オンリー、いつも端の方で変な動きをしている。めちゃくちゃ変な子です。でもそのギャップにやられたんだよな~~~(大の字)日本人メンバーといるときの関西弁でボケてつっこんでを器用にこなしているのがとにかく面白い。ビジュアルからは考えられないほどの面白さ。あと犬歯が可愛い()

 

と、ここまですごい勢いでどハマりしてしまった私ですが、良くも悪くも熱しやすく冷めやすい性格をしています。日本人を推しているとはいえ海外アーティスト、このコロナ禍で来日もできなければもちろんコンサートもできず、SNSで情報収集することしかできません。すでにBTSでオタクを極めているので、韓国アイドルには抵抗もなく追い方については分かっているほうだと思います。それでも現場がなければモチベを保つことができずBTSで精一杯な今、果たして新しい子たちのオタクができるのか。正直、自分でもこれからのことはよく分かりません。でも新しい子を見つけてワクワクしているのは確かです。これまでのオタク人生で学んだことは、推せるときに推しておけ!です。自分にも推しにもいつ何が起こるか分からないのだから、推せる環境があるなら迷わずに推すことが一番だと思います。あと、後々ハマったときに、もっと早く好きになってれば…あのとき悪あがきをしなければ…と大変後悔します。(オタクあるある)

わざわざブログに書くほど大それた話でもないけれど、推したことを後悔するなと未来の自分へのメッセージということで・・・

この熱がいつまで続くのか、コロナが明けてコンサートに無事行くことができるのか、乞うご期待☆彡

 

あんにょーん

 

 

p.s.今日はアサヒの20歳の誕生日。おめでとう!!!

お酒が飲める年齢なんだな~~

成人ってだけで罪悪感が多少なくなる、、、

 

<9/1追記>最近ジュンギュも好き、、、

 

「花束みたいな恋をした」

 ※ネタバレ注意

 


『花束みたいな恋をした』本予告

 

 

映画「花束みなたいな恋をした」を見た。2021年一発目の映画だったが、んー良かった。とてもよかった。結末がどうあれ、趣味や価値観がぴったしあう人間に出会えていることがただただ羨ましかった。ただ、好きなモノの種類によって共有したくないモノもあるのが本当のところ。好きの度合いが大きければ大きいほど自分だけのものにしたくなるのだ。ただの独占欲。面倒くさい人間だなと心底思う。話がそれたが、菅田将暉有村架純が演じる麦くんと絹ちゃんの尊さたるや。互いに惹かれていく様子があまりに楽しそうで、付き合うまでのじれったい空気を出すのが本当に素晴らしかった。パフェを撮っているふりして相手をカメラのフレームにいれているところ、これまた二人を映すカメラアングルが最高で。痺れた。

 

付き合って、就職をして、生活のずれから価値観までもが変わって、気づいたらお互いがすれ違っていて。見てて胸が痛かった。絹ちゃんの転職の話から二人が喧嘩する場面では、感情的になる麦くんに対して絹ちゃんはいたって冷静で。私はごめんねの言葉をすぐに口を出せるのって本当に相手を想っているか、諦めているかのどちらかだと思っている。絹ちゃんの場合は後者。期待されなくなることの怖さを知った。それから別れを決断したタイミングまでもが同じというのが何とも切なかった。

 

最後思い出のファミレスで別れ話をする場面は震えた。かつての自分たちを思い出させるような学生を泣きながら見つめる二人。一緒のものに夢中になって夢があって幸せであった時を想いながら外で抱き合う二人。別れはいつだって悲しいものであるけど決して間違いではないことを知った。

 

 

色鮮やかな美しい花束もいつかは枯れて散ってしまう

永遠なものではないからこそ、その一瞬のときめきや想いを大切に

 

 

「花束みたいな恋をした」

【Nの本棚】夢中さ、きみに。/和山 やま

 

お久しぶりです。

 

 

ここ最近、ドンピシャな作品に出会った。

 

和山 やまさんの「夢中さ、きみに。」

夢中さ、きみに。 (ビームコミックス)

 

 

2021年1月よりこの作品のドラマが始まり、なにわ男子の大西流星くんが主役だというものだから見た、という背景。

 

 

ちょっと他の子とはちがう不思議な雰囲気を持つ男子高校生 林くんと、中学時代のトラウマから"逆"高校デビューを果たした二階堂 明の日常を、前半と後半とでわけたお話。日常を切り取ったような作品(セトウツミ・架空OL日記 など)に近しい感じがあるかと思う。事件という事件が起きるわけでもなく、あるようでないような日常・・・そんな作品が大好きな私はもう原作に興味が湧かないわけなくて、すぐさま最寄の本屋へ。

「夢中さ、きみに。」と、「女の園の星」※和山先生の別作品を購入。漫画は割と読むほうだけど、絵に好き嫌いがはっきりしているのと圧倒的に集英社作品を好むが故に、和山先生をこれまで存じ上げず。自ら好んで手に取る絵のタイプではなかった・・・悔いる!

 

 

そして、あっという間に読了。

今まで好き嫌いしてきた自分を殴りたいほどには素晴らしい作品だった。

 

 

林くん編での一番好きな場面は、やっぱり網に絡まった橋本環奈。ただただシュールすぎて、一体どんな風にくぐったらあんな絡まり方をするんだと。あと林くんの中でのかわいい人=かんなちゃんっていうのが、さすが今時の高校生っぽくてじわじわきた。中学時代のあだ名が仮釈放だったり、学校中の階段数を全力で数えたり、学校で芋を干したり、真顔で自由気ままに少しずれた行動をとる林くんだけど、それがまたおかしくもあり羨ましくもあり。若いっていいなー

 

 

二階堂明編では、修学旅行中のホテルの場面が好き。客観的にみればベッドに寝転びながらクラスメイトの目高と他愛もない会話をしているのだが、二階堂にしてみたら全然他愛もないことなくて。二階堂に構う目高が一体何を考えてるか分からないけど、変人モードを解除した二階堂を回りに知られるのは嫌なんだろうなって考えたり…二階堂が変な人を演じていると知っているからこそ余計に、普通の会話だったり普通の行動が強く印象に残るんだろうな。

 

 

他にも個性溢れるキャラクターが登場するけれど、私のお気に入りは松屋さん。「鉄と鉄」という小説を通じてSNSで林くんと繋がる女の子。たまたま近くに住んでいて、林くんの奇妙な行動によってたまたま出会う。偶然と偶然が重なる運命的な出会いもおかしくシュールに描かれているから、胸キュンを感じることはない。

なのに、林くんの粋な答えだったり、林くんに触発されて松屋さんまで奇妙な行動をとってしまったときの照れた表情が可愛くてキュンとした。

 

さすがとしかいいようがない。

 

 

一度読んだらハマること間違いなし!

おすすめです。是非。

【Nの本棚】海の底/有川 浩

 

 

ついに自衛隊三部作に手を出した。

 

 

 

 

これまで、有川先生の作品は「図書館戦争シリーズ」「レインツリーの国」「三匹のおっさん」しか読んでこなかったが、図書館戦争に再熱した勢いで他の作品も気になった。まず、私はバッドエンドは苦手なたちなので、気になる作品は事前にネタバレを軽く仕入れることにしている。そこで気になったのが「クジラの彼」。もともと図書館戦争のようなベタ甘な話が好きであり、そんな人におすすめされていた作品だった。

どうやら「クジラの彼」には有川先生の作品である「空の中」と「海の底」のスピンオフ作品が含まれているらしいことが分かり、そして、なんと、「海の底」には図書館戦争の堂上と小牧のような人物たちが主人公であるというのだからこれは読まないといけない!!!

 

・・・という謎の使命感に駆られ、『海の底』を読み始めた次第である。

 

 

 

 

『海の底』

 

海の底 (角川文庫)

 ~あらすじ~(「BOOK」データベースより)

4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている!」自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく―ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント。

 

 

(架空の)生物レガリスにより人間が襲われ、2名の自衛官と13名の子供たちが立てこもった潜水艦の”中”と、警察と自衛隊が奴らと闘う”外”での物語・・・

 

 

恐らく、あらすじだけ読めば自分から手に取ることのない作品であったと思う。それでもあっという間に読んでしまうほど、満足する内容であった。

やはり読むきっかけでもあった主人公二人。潜水艦きりしおの乗組員でもある海上自衛隊の夏木大和三尉と冬原春臣三尉・・・よい!とてもよかった!優秀であるが問題児でもあるという二人揃っての曲者具合。自衛官という職なだけに、どうしてもお堅くて生真面目なイメージがあったのだが、いい意味で覆された。私は好き。もちろん実際の自衛官は分からないが…

 

 

 

ガリスの襲撃から逃げている最中、艦長・夏木・冬原で子供たちを助け、潜水艦に逃げ込むが艦長がレガリスの犠牲となってしまう。夏木と冬原は、子供たちと潜水艦に立てこもり救助されるまでの間共に過ごさなくてはならないのだが、尊敬する艦長を”子供たちを助けたことにより失ってしまった”二人の心の葛藤や、その時の緊迫した状況がよく描かれていて私も実際にその場にいたのではないか、という錯覚に陥った。

 

 

 

その後の潜水艦での生活は、子供たち自身や家庭環境の問題に二人が直面するが、最後はすっきりして読み終えることができた。 レガリスと闘いながら国とも闘う、警察と自衛官のおじさんたちもとてもかっこいいのだが、私は潜水艦の中が気になってページをめくる手を止められなかった。ミーハーでスミマセン…

夏木と冬原、そして子供たちに警察や自衛官…それぞれの立場が分かりやすく描かれており、何が問題なのかどんな状況なのか特別知識がない私でも理解しながら読むことができた。

 

 

 

最後に「海の底 前夜祭」として、冒頭に繋がる夏木と冬原の問題児姿をみることができたのもうれしかったし、周りを巻き込んで生真面目にアホな問題を起こす二人がどれだけ破天荒であるかが分かって面白かった。それから時が経ったであろう現在の二人を勝手に思い描いたりもした。

 

 

 

『海の底』を読み終え、すぐに「クジラの彼」のスピンオフ作品を読んだが、夏木と冬原の恋愛がそこにあってとってもよかった。キュンキュンニヤニヤした・・・それはそれで本棚の更新をしたいと思う。「空の中」とそのスピンオフ作品を読んでから。

 

 

あ、最後に!

夏木と冬原がお互いを、”冬” ”夏” と呼び合うのがすごくツボでした。

くっ・・・有川さん分かっておられる・・・

 

 

おわり。